クアドラ大学第44回のご案内です。
今回のクアドラ大学は、長野県松本市から特別生中継でお届けする貴重な対談です。
テーマは「こだわりを貫き通した人生～和製ストラディバリウスへの道～」。
日本が誇る現役最高峰のヴァイオリン職人、井筒信一氏と高橋智子代表理事による特別対談です。 北アルプスを望む長野県松本市の工房から、半世紀以上にわたりヴァイオリン制作一筋に歩んできた巨匠が語る、ものづくりへの飽くなき情熱と哲学をお聞きいただけます。井筒氏の制作されたヴァイオリンは「和製ストラディバリウス」と称され、天才ヴァイオリニスト五嶋龍氏のデビューコンサートで使用されたほか、世界的指揮者小澤征爾氏との深い交流でも知られています。とくに話題となったのは、テレビ番組でのストラディバリウスとの聴き比べ企画で、プロの耳を通しても互角と評された奇跡の音色でした。 井筒氏の最大の特徴は、常識を覆した国産材への挑戦です。海外の木材使用が当たり前とされた時代に、北海道産の硬い木材を使用することで激しいバッシングを受けながらも、信念を貫き通されました。30年以上の乾燥期間を経て、最後は「自分の耳」で判断する職人の直感力。海外からの破格のオファーを断り続ける姿勢からは、真の職人魂を感じ取ることができます。 1936年生まれ井筒氏は、今なお精力的に創作活動を続けておられます。「毎分毎秒、人生を愉しむ」を体現し続ける巨匠から、ものづくりの未来、そして人生を豊かに生きる秘訣を直接お聞きする、またとない機会です。信州の豊かな自然に包まれた工房から届ける職人魂の真髄を、ぜひご体験ください。一生をかけて一つの道を究めた巨匠の言葉が、みなさんの人生観を新たな視点で捉え直すきっかけとなることでしょう。
■講師：井筒信一（いづつしんいち）
井筒氏のプロフィールは以下のウェブサイトをご参照ください。
https://izutsu-violin.com/